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人は国のために、国は人のために

一昨日、NHKの「シリーズ日本新生:橋が道路が壊れていく・・・インフラ危機を乗り越えろ」という番組を見て考えたこと。

今後日本は人口減少・高齢化が進むのだから、今と同じレベルのインフラの質を維持するには、
① 国民の負担を増やす。
② インフラの質を維持して量を減らす、つまり“選択と集中”。
しかない。そんな明白なことはどうでもいいが、番組を見て思ったのは、人は国のために働き、国は人のために働く、という意識が足りないのではないか、ということだ。

何も、国に身を捧げろ、という意味ではなく、人が国を、国が人を想い合っていかなければ、結果として全員が不幸になってしまう。

「One for All, All for One.」「一人はみんなのために、みんなは一人のために」というのはラグビーの言葉だが、ラグビー以外のチームスポーツでも当てはまる。

チームスポーツをやれば誰だって感じると思うが、一人一人が勝手にプレイをしていては、チームとして十分な力を発揮できない。一人一人がチームのために力を出し、ある部分では負担を担い、我慢をして、チームとしての利益を(ある程度)優先させなければならない。逆に、チームとしての利益を優先させすぎ、個人を犠牲にしてしまうと、結果としてチームの能力を損なう事もある。要するに、バランスというか、お互いに思いやることが大切だ。

消費税問題や瓦礫問題を見ていても、現在の日本では、個人が国を慮る事が足りないし、逆に国が個人を慮る事も足りない。あまりに個人を偏重することによって、全体としての利益を損ね、結果として個人の不利益になってしまっていると感じる。
社会では、はまさしくチームプレーが必要とされるし、人間は社会から離れて一人だけで生きていくことは出来ない。人と国の関係も同じだと思う。

人は国のために、国は人のために。

今の日本は、お互いに思いやりが足りない。