時間泥棒

「人の時間を盗むのが犯罪と考えられないのは、全く不合理なことである」
ナポレオン、クラウド「超」仕事法(野口悠紀雄)

・本やブログで、やたら長い文章を読んで、結局得るものがほとんど無かったとき。

・1800円を払って見た映画が、どうしようもなくつまらない映画で、お金はいいから時間だけは返してくれと思うとき。

・目的がハッキリしない会議が始まり、各々が言いたいこと言い、話がかみ合わず、結局何も決まらず終わったとき。

Time is money
時は金なり
一寸の光陰軽んずべからず

昔日の諺にあるように、人生において、時間の重要性はいくら強調しても強調しすぎることはない。そして、その貴重な時間を浪費させてくる存在が、時間泥棒だ。僕はいかに早く作業を行うか、手間を省くか、自動化できるか、作業を楽にするか、という効率化が大好きな人間である。だから、どうしたら時間泥棒をやっつける事ができるか、常に考えている。

上記で本やブログ、映画を例に挙げたが、これらを時間泥棒というのはフェアではないだろう。同じ作品でも、単なる時間の浪費と感じる人もいれば、一期一会の傑作と感じる人もいる。そもそも、自分が好んでその本やブログを見たのだから、結果としてつまらなくても、しようがない。あまりにつまらない場合、時間泥棒と言いたくなることはあるが。

一方、自分が感じる時間泥棒の代表格は、会議と電話だ。

電話について

昔から使われている電話は、よくよく考えると失礼な連絡方法だと思う。相手の都合を考えず(もちろん、かける時間帯を考慮しても)、自分の都合をのみを押しつける。車を運転していようが、トイレに入っていようが、集中して思考していようが、お構いなしにかかってくる。そして、お構いなしにかかってくる電話に、最優先で対応しなければならない。どうでもいい用件に作業を中断されることもあるし、予想外に時間を取られることもある。

固定電話しか無かった時代ならともかく、現代には電子メールがあり、PCやスマートフォンがある。メールならば、相手が都合の良いときにメールを開き、記録も残り、都合の良いときに作業を行うことが出来る。都合が良すぎて、ついつい返信を忘れてしまうという欠点もあるが。電話の利点は、急を要する用件に対処できること、メールで字面を眺めるより会話する方が記憶に残ること、感情豊かに伝えられる、くらいだろう。

会議について

一般的に、会議では複数の参加者が集まり、極めて大きな人的資源が消費される。にも関わらず、それに見合う成果が得られることはあまり無い。少なくとも、会議の目的・時間を明確に設定し、時間泥棒にならないように努めるべきだ。

結論

ここまで書いて、「そこまで神経質に、時間に追い立てられなくてもいいんじゃないの?」と思うかもしれない。自分も、そう思う。

だけど、電話をするときは、電話することが必要な要件かどうか、メールで代替できないか、と考えて欲しい。会議では、参加者全員の貴重な時間を消費するに値する行為だろうか、もっと効率的に会議を進めることはできないろうか、と考えて欲しいのだが、どうだろうか?

どうか、このブログがあなたにとって時間泥棒にならないことを願っている。

資料:
クラウド「超」仕事法(野口悠紀雄)

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