昔の冒険家が言ってたな・・・
「人間には時々ふと立ち止まって考える時間が必要だ」
「そしてそれができるのは人間だけなんだ」
これは、自分が大好きな漫画、攻殻機動隊の荒巻部長の言葉。
自分は効率化が大好き。
いかに早く、手間をかけずに、無駄を省いて、1%でも改善をして、効率的にすることを毎日考えている。効率至上主義。効率原理主義と言っても良いかもしれない。
だけど、ふと立ち止まって考える。
効率的にすることの先には、何があるのだろうか?
仕事を効率化する、技術を開発する、世の中をより便利にする、商品を売る、より利益を上げる、GDPを1%押し上げる、経済を拡大する。
知識を増やす、世界を理解する、病気を治す、健康になる、美味しいものを食べる、快適に暮らす、幸せになる。
人間の欲望には限りがないのだけれど、その先には何があるのだろうか?
僕たちは、何かに向かって、日々一生懸命生きている。目標を達成しようと、努力する。目標に達すると、さらに新しい目標が生まれる。それを繰り返して、何かに向かって、一生懸命に生きている。だけど、最終的にそこに到達することはない、そんな気がする。向かうこと自体が、ゴールなのかもしれない。
遠い未来を考える。
100年後、1000年後、人類が健在だとしたら、世の中は、より高度に、より複雑になっていることだろう。電子化は進み、より便利になり、より知識は増え、より健康に、より長生きするようになっているだろう。生まれて、増えて、変化していくのが生命の本質だから、そうなるのは必然ではあるけれど。
遠い過去を考える。
1000年前の世界に比べて、今の世界は格段に高度になっている。公衆衛生が発達し、科学技術が発達し、交通網が発達し、情報化が進んだ。格段に高度になっているけれど、その分幸せな世界になっているのだろうか。より良い世界になっているのだろうか?