一般的に、将来予測は極めて難しい。
来年の株価が上がるか下がるか、来年までに大地震が起こるかどうか、誰も分からない。しかし例外的に、将来の人口は、よほどの出来事(大災害や、出生率の大幅な変化)が起こらない限り、かなり正確に予測できる。そして、将来の人口・人口構成が予測できれば、それに伴う問題もおおよそ正確に予測することができる。
数十年前より、現状の出生率が続けば、将来的に少子化・高齢化が進み、様々な社会問題が生じると予測されてきた。予測されてきたものの、現状は何ら改善されることはなく、少子化・高齢化は進行の一途を辿っている。
ここでは、少子化・高齢化に伴う諸々の社会問題を、人口問題という。このまま、現状が継続すれば、将来の人口はどうなるのか、人口問題がどうなるのか、考えてみたい。
自分が考える、人口問題を下の図に纏めてみた。
出生率の低下と、寿命の延長により、少子化・高齢化が進む。
それにより、平均年齢の上昇、人口減少、介護/労働比の上昇、絶滅リスクが生じる。問題の詳細については、それぞれの記事を参照して欲しい。
もちろん、将来の出生率・死亡率の変化、移民の数など、様々な要素で人口推計は変化する。あくまで、現状から大きな変化がないと仮定した上での話である事を、ここに明記する。